病名を知る

病名を知る


こんな病気があったのか不治の病なのかどのような治療が必要なのか。19歳の夏、苦しみの底を這い回り、電車も各駅停車しか乗れないもの。将来、どんな仕事ができるのだろう。

中華料理屋でのバイトも続けていた。店のチーフともよく飲みに出掛ける。沖縄出身の色黒のおじさん。

近所の幼馴染も東京に来ていた。彼は善福寺に住んでいた。自分は高円寺。頻繁にお互いの家を行き来し酒も交わしてした。

彼はW大学の教育学部、子供のころから頭の良さは群を抜いていた。常に学年トップの成績、東大も目指していたが現役でW大学に行くことになった。

しばらく会っていなかった時期がある。彼は鬱ななっていた。鬱になった原因は地元の教育実習に行ったことに始まる。

机上の論理で教壇に立ったものの生徒からだいぶ冷やかされ、揶揄され心が閉ざされてしまった。将来は教員を目指し教育学部も門をくぐったのにその教育の場で心が死んでしまったのだ。その後落合に引っ越したが。

遊びに行ったとき壁に向かって話をしている。さすがにやばいと感じた。俺は大丈夫と言い張る彼。でも周りから見れば廃人と化して行くのが簡単に見て取れる。

過食症になっている。70kg程度の体重が100kgを超えた。その後はキャベツだけの食生活でダイエット。体重は戻ったものの心は戻らない


大学を卒業し大手電話会社に就職。将来は学者の器であったのに。人生は一寸先は闇、自分も未だ闇の中。

パニック障害を背負っている自分がうつ病の幼なじみを励ましてきた。もう少し苦しみを分かち合えたら違った型になったかも知れない。

そんなとき突然の訃報。その幼い馴染みが亡くなった。自殺だった。うつ病で病院に入院していたがどうやら睡眠薬を溜めこみ一気に飲みこんだようだ。死に顔には会えなかった。

仕事を休み葬式に駆け付ける。両親の疲弊しきった顔、そんなに自分を追い込まなくてもと思っている傍ら、自身も自分を追い込んでいる。自分も自殺願望を持つのだろうか。

「不安の状態で東京に帰ってきた」

帰りの車のなか涙が止まらない。井上陽水の音楽で思い切り落ち込み、自分の将来を考えさせられる。自分も鬱になる傾向にあると何となく考えることがある。

鬱になったら本当に底から抜けなくなる。その恐怖心から益々自分は追い込まれている。いつかやってくるもっと深い闇が待っているのか、どうしてこんなにも心が壊れてしまっのか。

親しい叔父さんと別れ。幼い馴染みとの別れ。周りの親しい人がどんどん居なくなる。世の中の宿命とは言え早すぎる死を自分に重ね、いつか自分も見送られる日になるのではいか。

不安と絶望が常に頭から消えない。



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