生涯のお客さんとの出会いなど

生涯のお客さんとの出会い



病気のことも忘れることが多くなっていた。仕事に集中していたものだろう。

お客さんとの出会いも増えしのちゃんの相性で仲間が増えていた。今になっても付き合いは続いている。

先輩の一人から車を貰う。ホルクスワーゲン。先輩の家にも良く遊びに行っていた。先輩の奥さんの手料理もいっぱいご馳走になった。中でもすき焼きは最高にうまかった。

ご馳走の代わりというほどでもないけど先輩のマンションの電気工事を無償で請負い、便利さを追求したことがあった。

電気工事は親父の天職であった。自分も子供のころから手伝いをさせられた。でよく言われていたのがお前は親父さんとそっくりだなー、どう意味ですか?

電気工事士は電工ベルトを腰に掛けるのでペンチ、ドライバーの重さで自然にズボンが下がってくる。自分は子供のころからダラシがなくていつもズボンが下がっていた。

で親子そろってよく似ているとやたら冷やかされていた。加えて自分はハナタレ坊主でありシャツの袖先に鼻水をこすり付け冬場はこちこちに固まっている


遊び終えて家に帰ると部屋の暖気で固まった鼻水が解けダラダラと垂れる。 お袋に散々叱られた記憶しか残っていない。

田舎に居たころはこんな病気になるなんて思ってもいなかったし神童と言われたときもあったのに。

親父はとにかく良く働いていた。休みはお盆の3日間正月の5日間ぐらい。土日は関係なくいつも働いている姿しか思い出せない。お袋も内職で家計を助けた。

高校時代の痛い思い出。食中毒でと近くの総合病院に入院。若い看護婦が処置してくれたがずぼんを脱がされ肛門に耳かきみたいな棒を入れられ菌を採取する。

生まれて初めて人様に恥部を見せた。 さすがに滅入った。

高校は県下屈指の進学校ニキビも高校一番ぐらいのひどい顔。授業中寝てしまいノートに油がしみ込んでいたこともある。 ニキビはどうしてよくならない。

近場の総合病院で月に何度かニキビを潰すという治療法で顔は血だらけになっている。

高校に行くのも嫌になったこともあったがそれでも高校は楽しかった。彼女がいたから。

彼女と言っても不純な関係ではない。毎日手紙を交換する。たまに一緒に帰る。休みは映画に行く程度。田舎の高校生。彼女は優秀で生徒会の副会長やら要職に就いていた。

自分とは不釣り合い。高校を卒業して彼女は地元に残る。自分は東京へ。東京へ行く日駅で待ち合わせている。

来ない。結局逢えず仕舞いで上京。一年後、再びの再開。彼女は待っていてくれた。夏休みに一度逢って別れることを決める。そのとき彼女は化粧した顔。

上京の日、駅まで見送りに来てくれた。今度は遅刻なしで最後の言葉を交わす。

顔はすっぴん高校時代のままの素顔。高校時代の顔。やはり素顔がいい。最後の言葉はお互いに頑張ろ。握手で別れを告げる。電車の扉が閉じたあとしばらく涙が止まらない。

以後、彼女とは逢ってはいない。



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